ドモドモ。へっぽこ書生でございますです。
 さて、今回の拙著「修羅と夜叉」どうでしたか?七頁にも満たない短さですが、まあこんなもんでしょう。
 今回のメインは静女です。前作「笑って会いましょ」ではただのサブキャラ、彩女を引き立てるだけの損な役回りでしたが、今回はまあまあがんばってくれました。特殊能力も付けてあげましたし(ホントは、「空間○転移」にしたかったけどなぁ)
 この姉妹の設定はちょっと凝りました。
 彼女らは様々な面で陰陽を象徴しています(気付いてましたか?)。例えば、名前。彩女の「彩」はポジティブ(陽)、静女の「静」はネガティブ(陰)を意味します。他にも口調では(いわゆる)女性的な彩女は陰、男性的な静女は陽。武器も、男性を象徴する剣を使う静女は陽、対して素手の彩女は陰。(余談ですが、南雲も、陽である「南」と陰である「優」を併せ持っています)
 …わかりますか?彼女らは、陰陽どちらかを一貫して持ってはいません。これはけっしてわたしのミスではなく、意図的なものです(信じなサイ)。
 これからはちょっと哲学的な話になりますね。もっとも、わたしが言う「哲学」は世界観、物の見方のことなのでそんなに固くならないで。
 世には対立物があります。昼と夜、光と闇、男と女…そして陰と陽。これらは全て対立物と言えます。
 これらは「絶対的対立関係」にあるわけではありません。条件次第でお互いに転化しうるものたちです。
 …わかりやすく言い換えましょうか。数学では正の数と負の数は「符号」というアスペクト(面)では対立物です。しかし−を掛けてやることにより、+は−に、−は+に転化します。同じように、昼は時間がたてば夜に、光は遮光により闇に転化します(また、これは全てvice versa(逆もまた然り)なのです)。…まあ、男女が転化するってえのはあんまし考えたくないですけど、愛情により近付くのは可能ですね。
 もしこんな考え方をせず、固定化しているととんでもないことになります。
 固定化とはAは永遠にAであり、Bは永遠にBであり、未来永劫変わることはないとすることです。何が不都合かというと…自然科学が全くできなくなるのです!例えば、「炭素は永遠に炭素である」と固定化します。すると困ったことに、炭素をベースとした核反応や崩壊が全く説明できない!参っちゃいましたねぇ(事実、このことに悩んだあげく自殺した科学者もいるとか)。そこで先の、「条件次第で別の物に転化する」という概念を当てはめると、あら不思議。簡単に説明できちゃいますね。
 以上のように、「対立物の転化」という概念は、問題解決には非常に有効です。逆に言うと、固定化した考え方では発展はありません。だから、よく言うでしょう、「応用力が大切」って。このあたりはご自分でちょっと考えてみてくださいね。
 …少しのつもりが、長くなってしまいました。プリント用紙ももったいないことですし、このあたりで終わりましょう。では最後に。
 Be your true mind   (ほんとうのあなたでありますように)
                                          へっぽこ書生
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